耐震診断

現地調査の重要性

耐震診断をする上で最も重要な作業が現地調査によるデータ収集です。この調査で得られた内容の精度により、耐震診断の結果が左右されます。設計図面があっても実際の建物と仕様が異なったりしている場合が多く、実際の設計図面を参考に現地調査をしなければ、確実な診断結果は得られません。 設計図面のみで耐震診断を行う事も可能です、しかし、医師が患者の症状を診断せずに、むやみに薬を処方するのと同じ事でとても危険です。

現地調査は、耐震診断・耐震改修工事をする為の基になるものです。

耐震診断の流れ

事前準備

お住いを建てたときの図面の確認を行います。実際と違う場合は、間取りの確認をしておきます。

現地調査

専門の調査員がお伺いし、診断に必要な建物の各部の状況を調査します。外部からの調査の他、屋根裏、床下から調査します。(必要に応じて、一部仕上財を撤去する場合もあります。)

コンピュータ診断

国土交通省監修の「木造住宅の耐震診断と補強方法」に基づいた評価プログラム(HOUSE-DOC)で診断計算を行います。

報告書作成(補強案作成)

診断計算の結果から報告書を作成します。補強が必要と判断される場合には、補強計画書の作成も行います。

※専門の調査員が現地調査に伺います。現地調査には2~3時間かかります。

診断費用

物件により費用が異なりますのでお問合せ下さい。

耐震診断・耐震のご相談・お申込みはこちら※当社で実施している耐震診断は、平成16年7月に改訂された新しい耐震診断法を採用して行っています。
※国土交通省監修の「木造住宅の耐震診断と補強方法」 (財団法人 日本建築防災協会発行)に準拠した調査を行い、
 新しい耐震診断法の精密診断法1(保有耐力診断法)にて評価をいたします。
※診断計算書と補強計画書の作成については、信頼性の高い(財)日本建築防災協会で評価を取得した評価プログラム(P評価1-W)
 HOUSE-DOCを使用して行っています。

精密耐震診断ソフト<HOUSE-DOC>

HOUSE-DOCは、最新の耐震診断法に対応した信頼できるプログラムで、安全・安心な補強計画を提案いたします。

「2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」(財)日本建築防災協会/耐震改修支援センター発行に準拠して作られ、建物の概要情報(建物重さの分類・劣化度・基礎の仕様と健全度)、壁に関する情報(両面の仕様や軸組みの種類・床の仕様・柱頭柱脚接合部の仕様・配置など)を入力することにより耐震性を評価します。

平屋から3階建てまでの戸建て木造住宅(在来軸組構法・2×4枠組壁工法・伝統的構法)及び1階がRC造又はS造で2階以上が木造住宅の木造部分の建物診断に対応しています。
一般診断法と精密診断法1(保有耐力診断法)の診断計算が行えます。

自己診断(耐震診断チェック)

この耐震診断は、ご自宅の耐震性能の理解や耐震知識の習得を進めていただき、耐震性の向上を図るための耐震改修に向けて、より専門的な診断を行う際の参考にしていただくことを目的に作られました。お住まいになっている住宅について、住んでいる方がご自身で住宅の耐震診断を行い、住宅のどのようなところに地震に対する強さ、弱さのポイントがあるかなどがわかるようにできています。

この診断の対象としている住宅は、1~2階建ての一戸建て木造住宅(在来軸組構法、枠組壁工法〔ツーバイフォー工法〕)などで店舗・事務所等を併用する住宅を含みます。

問診1~10にある該当項目の評点を、評点の□欄をクリックしチェックして下さい。下に合計が出ます。

問診内容 評点 項目
問診 1.
建てたのはいつ頃ですか?
1点  建てたのは1981年6月以降
0点  建てたのは1981年5月以前
0点  よく分からない
問診 2.
いままでに大きな災害に見舞われたことはありますか?
1点  大きな災害に見舞われたことがない
0点  床下浸水・床上浸水・火災・車の突入事故・大地震・崖上隣地の崩落などの災害に遭遇した
0点  よく分からない
問診 3.
増築について
1点  増築していない。または、建築確認など必要な手続きをして増築を行った。
0点  必要な手続きを省略して増築し、または増築を2回以上繰り返している。増築時、壁や柱を一部撤去するなどした
0点  よく分からない
問診 4.
傷み具合や補修・改修について
1点  傷んだところは無い。または、傷んだところはその都度補修している。健全であると思う
0点  老朽化している。腐ったり白蟻の被害など不都合が発生している
0点  よく分からない
問診 5.
建物の平面はどのような形ですか?(1階の平面形状に着目します)
1点  どちらかというと長方形に近い平面
0点  どちらかというとLの字・Tの字など複雑な平面
0点  よく分からない
問診 6.
大きな吹き抜けがありますか?
1点  一辺が4m以上の大きな吹抜はない
0点  一辺が4m以上の大きな吹抜がある
0点  よく分からない
問診 7.
1階と2階の壁面が一致しますか?ご自宅が枠組壁工法の木造(ツーバイフォー工法なら、ここの評点1とします。)
1点  2階外壁の直下に1階の内壁または外壁があるまたは、平屋建である
0点  2階外壁の直下に1階の内壁または外壁がない
0点  よく分からない
問診 8.
壁の配置はバランスがとれていますか?(1階部分の外壁に着目します)
1点  1階外壁の東西南北どの面にも壁がある
0点  1階外壁の東西南北各面の内、壁が全くない面がある
0点  よく分からない
問診 9.
屋根葺材と壁の多さは?
1点  瓦など比較的重い屋根葺材であるが、1階に壁が多い。または、スレート・鉄板葺・銅板葺など比較的軽い屋根葺材である
0点  和瓦・洋瓦など比較的重い屋根葺材で、1階に壁が少ない
0点  よく分からない
問診 10.
どのような基礎ですか?
1点  鉄筋コンクリートの布(ぬの)基礎またはベタ基礎・杭基礎
0点  その他の基礎
0点  よく分からない

判定 問診1~10の評点を合計します

評点合計: 評点合計 判定・今後の対策
10点 ひとまず安心ですが、念のため専門家に診てもらいましょう
8~9点 専門家に診てもらいましょう
7点以下 心配ですので、早めに専門家に診てもらいましょう

※ご注意)
この診断では地盤については考慮していませんので、ご自宅が立地している地盤の影響については専門家におたずねください。

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