企業方針・ごあいさつ
日本の古来の木造建築は、柱や梁の接合部が「木組」と呼ばれる工法で造られており、非常に靭性の高い地震に強い建築物でした。
しかし、民家が一般住宅として普及するにつれ、その匠の技法は簡素化され、近代の住宅では本来の「木組」による耐震性能はなくなり、それに変わって、筋交い等で壁面の剛性を高めることで地震に耐える方法が取られるようになりました。しかしこの方法は十分な研究が成されずままに普及したため、巨大地震のたびに甚大な被害を被りました。そのたびに建築基準法が改正され、耐震性能規準が改善されてきました。
阪神淡路大震災から10年以上が経過し、その教訓を基に建築基準法の改正や品確法の制定などが行われ、新築住宅の耐震性能は大幅にアップしました。しかし現実にはやっと法的な整備が整った段階で、新潟県中越地震には間に合いませんでした。
既存木造住宅に関しては、新しい基準に対応した新耐震診断法が平成16年7月に発表され、いよいよ既存木造住宅の耐震改修が本格的に普及・拡大していくものと思われます。
GDアンカー耐震補強システムは、私どもが建設省(当時)の推進していた木造住宅合理化システムに対応した新工法開発の実験現場で誕生しました。GDアンカー耐震補強システムは、私どもが建設省(当時)の推進していた木造住宅合理化システムに対応した新工法開発の実験現場で誕生しました。
本システムは新しい耐震基準においても、既存木造住宅の耐震性能の弱点を見事に補う画期的な工法です。耐震基準を満たさない既存不適格住宅は2600万棟にのぼり、近い将来必ず発生すると予測される東海地震、東南海地震、関東南部沖地震、宮城沖地震など巨大地震へ備えて、耐震改修の重要度は高まるばかりです。